【工場・事業所向け】静電気対策の重要性と具体例を解説
長野県内の製造業や精密機器を取り扱う工場・事業所にとって、静電気は目に見えない深刻な脅威です。冬場の乾燥期に身近で感じる「パチッ」というショックだけが問題ではありません。工場内で発生する静電気は、製品の品質低下や故障の原因となるだけでなく、最悪の場合、粉塵爆発などの重大な事故の引き金となる可能性があります 。本コラムでは、長野周辺地域の工場・事業所様向けに、静電気対策の重要性と具体的な策を解説いたします。
工場・事業所における静電気の発生原因と深刻な影響
工場が静電気対策をする最大の理由は、<製品の品質>と<安全性を守る>ためです。静電気は、目に見えない放電(ESD)により電子部品を破壊し、製品の初期不良や潜在的な故障の原因となります 。さらに、静電気の力(クーロン力)で空気中の微細な塵やホコリを製品に引き寄せ、異物付着による品質低下や歩留まりの悪化を招きます 。また、粉体や溶剤を扱う現場では、静電気放電が粉塵爆発や火災の着火源となる危険性があり、人命に関わる重大事故を防ぐためにも、静電気対策は必須の安全管理なのです 。
| 障害の分類 | 具体的なトラブル内容 | 発生メカニズムと影響 | 関連する製品・工程 |
|---|---|---|---|
| 品質・衛生への影響 | レンズや導光板への塵埃付着 、塗装不良(塵埃付着、真空吸着痕による) 、印刷インクのにじみ | 静電気によるクーロン力がホコリや塵を引き寄せる 。 | レンズ、導光板、塗装ライン、印刷工程 |
| 生産性・効率への影響 | 成形品のスタッキング不良 、フィルムの吸着不良 、金型からの取出不良 、パーツフィーダの整列不良 、極小パーツの装着不良 | 帯電した物体同士が反発・吸着し合うことで、正確な動作や整列が妨げられる 。 | 成形ライン、フィルム搬送、パーツフィーダー |
| 製品破壊(ESD) | 静電気放電による回路破壊 | 瞬間的に高い電圧の電流が流れ、電子部品の回路に傷ができる静電破壊が発生する 。人体帯電モデル(HBM)やマシンモデル(MM)などがある 。 | 電子部品、精密機器、半導体製造ライン |
| 安全への影響 | ドアノブなどの電撃 、静電気放電による粉塵爆発 | 人体に電撃を与える 。可燃性の粉塵やガスが存在する環境で放電が着火元となる 。 | 全ての工場・事業所(特に粉体を取り扱う場所) |
工場・事業所で導入できる専門的な静電気対策
| 対策カテゴリー | 対策の原則・対象物 | サン工機による具体的なソリューション(施工・導入・管理) |
|---|---|---|
| 接地(アース)対策 | 導体(金属など)の帯電防止。電気を地球に逃がし、静電破壊(ESD)を防ぎます。 |
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| イオナイザー(除電装置)導入 | 不導体(樹脂、ガラスなど)の帯電中和。接地では除電できない絶縁体の電位を中和します。 |
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| 測定・診断・管理 | 静電気対策の「見える化」と効果測定、維持管理。 |
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| その他の対策 | 労働安全衛生、環境改善の側面からの対策。 |
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工場・事業所向けの静電気対策は長野工場工事・修理メンテナンス.comにお任せください
静電気対策は、単に製品を購入するだけでなく、工場のレイアウトや取り扱う素材、作業プロセス全体を考慮に入れた専門的な設計が必要です。
株式会社サン工機は、長野の工場・事業所の環境を熟知し、長年にわたり培ってきた工事・メンテナンスのノウハウに加え、イオナイザーの販売実績と数値測定・現場診断能力を持っています。
お客様の工場で発生している静電気トラブルを数値で「見える化」し、最適な対策機器の選定から、アース工事、イオナイザーの設置、その後のメンテナンスまでを一貫して行います。
製品不良や安全リスクの根源を断ち切り、安定した高品質な生産体制を実現するために、ぜひサン工機にご相談ください。長野の工場内の静電気対策は、私たちにお任せください。

